03. HOKUOH HOUSE


2014年4月からハコイエのオーナーとなったIさんにハコイエ暮らしについてお話を伺いました。

 

〈建物概要〉ご住所:静岡市駿河区高松竣工年月:2014年4月  延床面積:125.03㎡(37.82坪)2階建て 4LDK

〈ご家族構成〉ご夫婦+お子さま2人

“自分たちの家づくり”に合うと思った、ハコイエのスタイル。

I様とハコイエの出会いは6年前のこと。家づくりを考え住宅展示場をまわられていた頃、ハコイエの広告を手にし見学会に行かれたのが始まりなんだそう。「“自然素材”というキーワードに惹かれて、見学会には月に一度のペースで足を運びました。」

震災のこともあり、家づくりを検討し直した時期もあったそう。立ち止まりながらも、納得がいくまで通い、家づくりはじっくりとスタートしました。「無垢の床や塗り壁などの希望の素材を使って、資金の予算内で家づくりができることが一番の決め手だったと思います。ハコイエの見学会に通ってたくさん見させてもらいましたが、造作家具やニッチ、カウンターや手洗いのある家が多くて。そこに惹かれました。」6年越しに晴れて完成した家は、北欧生まれの家具が引き立つ住まい。やわらかい色使いに、リサ・ラーソンの陶器やファブリック、北欧の雑貨が彩りを添えていました。家づくりが始まってからリサ・ラーソンの陶器を集めたご主人。その変化は出来上がった住まいの心地良さからきているのかもしれません。


お家のお引渡しから一年。一年を通じての暮らしについて伺うと「すっごく快適だった!」そんな明るいお返事をいただきました。「夏は特に快適で、すごく涼しかったです。冬場も家に帰ると、暖房器具を使っていなくてもあたたかさを感じたし、結露もしなかった。それまで住んでいたアパートとはやっぱり違いましたね。」素敵な暮らしをつくる要素は見た目のデザインだけでなく、性能の良さ。性能というカテゴリーも、 “家づくりに欠かせないデザイン”のひとつなのです。

こまやかなコミュニケーションでつくられた、

こだわりの“シンプル”。

家族の集まるリビング・ダイニングは夫婦が最もこだわった空間のひとつ。木の素材感をふんだんに出すのではなく

“ホワイト” をベースに仕上がった空間。それを押したのは奥様だったそう。「白をベースにしてグリーンや家具で色を入れていくのが理想でした。白にできるところは白くしたくて…でも最終的には白と木の色のバランスがちょうど良く収まって満足しています。フロアーに使ったオーク材もすごく良かった。人からもよくほめられるんですよ。」空間づくりに重要な“色”。そのバランスは誰しも悩むところ。I様は建築中に足を運び、大工さんともお話をされていたのだとか。「当初のプランでは白で塗る予定だったところを、あえて塗らずに木の色を出そうとか、全体を見ながら変更させてもらっていましたね。大工さんもとても良い方だったので、相談に乗ってもらえたことがよかったです。」家づくりにはたくさんの業者が入りますが、コミュニケーションを取ることによって想像を超える完成度に仕上がるようです。「採光にもすごく考えてプランをつくってもらいましたが、白をたくさん使ったこともあってか、本当に家中が明るい!白をベースにしてよかったと思います。」


「機能面を重視した家をつくりたい。」

 成長していく子供のことも考え、コミュニケーションの取りやすいリビング階段にしました。部屋に行くにも必ずリビングを通るので安心ですよね。」ほかにもI様邸の間取りにはこだわりがいっぱい。対面式のキッチンは、奥様の当初からのご希望で、家事をしながらテレビや家族との会話をたのしめることが一番のようです。「パントリーはつくってよかった!パントリーがあるから、食器棚の中もきれいに整頓してしまえるんです。キッチンカウンターの下には調味料を並べたり、よく使うグラスをそこに置くことを考えてオーダーしました。」なるべく物は隠す!と豪語する奥様の整理・収納術はとても丁寧で細やか。収納用のアイテムやラベルシールを使って工夫することで、家族全員で意識を共有しているのが印象的。「玄関からリビングへつながる廊下にはクロークもつくったんです。子供の制服やコートをリビングに入る前にしまえば、リビングも部屋もいつもすっきりしていられるし、ラクになりますね。」じっくりと始まった家づくりの中はとても繊細で、家族のことを細やかに考えられた住まいだったのですね。


「リビングのソファは、我が家で完成見学会をしたときに運び込まれたものです。すごく気に入って、そのまま購入しました。造作家具の木の色より少し濃いんだけど、メリハリが出てかえって良くなりました。そのソファをきっかけにテレビボードとローテーブルのカラーを揃えて、全体が引き締まったと思います。」カラートーンの違いに違和感なく馴染み、色の抑揚が出た空間づくりはさすが。空間全体のベースがホワイトなので、家具と空間をお互いを引き立てあっているようでした。

 

広いお庭にはご主人お手製の花壇や家庭菜園が。ガーデニングや庭づくりは、家づくりをはじめてから興味を持ったのだとか。「花を買ったり植えたりするのも初めてでしたが、外構をお願いした方に聞いたり、いろんな花壇を覗いてみたり。庭は今は砂利だけど、今後は芝をひいたりすることも考えています。庭が広いのもあって友人を誘ってバーベキューもするんですよ。庭の広さを同時に活かすにはリビングを1階にしてよかった。中と外をラクに行き来できるし、みんなでわいわいできるんですよ!」お店に行くよりも、おとなも子供も我が家で。人とのコミュニケーションや家族思いのこだわりが叶えてくれた住まい。「家にいるのがいちばん好き!」そんな言葉が聞こえてくるようでした。


二階には手洗いも設置。トイレのブルーの壁紙は奥様のこだわりなのだそう。寝室のほかにはご主人専用の趣味のお部屋も確保。

好きなものに囲まれ、毎日が心地いい。たのしい。これからもそんな暮らしが続いていくのでしょう。